毎年、新しいモデルが出てくるiPhone。
メジャーアップデートが9月に発表され、たまにサプライズモデルとして特別仕様のモデルが発表される。
(例えば、iPhoneSE(1stgen,2ndgen)が挙げられます)
9月のiPhone登場に向けて、リーク合戦が常日頃から繰り広げられており、リーカー達が世界中で情報戦を繰り広げている。
最近あった大きな動きとしては、Appleの主力デバイスであるiPhoneとiPadの上位モデルにてホームボタンを廃止して、FaceIDと呼ばれる顔認証システムに移行した。
これは、ユーザーの顔に多数の赤外線を照射することにより、ロック解除や認証作業に使うもの。
しかし、このシステムには弱点があり、顔の8割以上が認証されないといけないので、マスクをつけている屋外だとロック解除の確率は大きく下がってしまう。
(iOS13.5にてマスク装着時に強制的にFaceIDを切る機能が追加されましたが、根本的な解決には至ってない気もする…)
ですが、ロック未解除時は通知の非表示化などメリットは多い。どちらかといえば据え置きで使う可能性のあるiPadには最適。
ユーザーからも不評ではあるが、これ以降のミドルレンジスマホではノッチ付きの顔認証システムを導入させる結果となった。
しかし、その間にもiPhoneも進化を遂げている。
今回は手元に、iPhoneX、iPhoneXs Max、iPhone 11 Proをハンズオンにてレビュー、ざっくりとどのような進化を遂げたのか?を調べるためざっくり様々な点から列挙した。
まずは進化した点をざっくりと。
各項目
メインカメラ
2眼→望遠レンズ付きの3眼カメラに。
フロントカメラ(iSightカメラ)
700万画素→1200万画素へ。120fps撮影が可能、望遠レンズに対応。
プロセッサ
A11→A12→A13
Antutu的には、A11~A12で10万点くらいの差、A12~A13で20万点ほどの差があります。
日常的に、XsMax→11 Proの速度差はほぼ感じられませんが、Xの場合は少し速度差が目に見えるレベルです。
RAM
3GB→4GB
Xs世代から4GBに。おかげでだいぶ早くなった印象。
動作面および操作性も少し上がってる印象。
持ちやすさ
X:170g
XsMax:208g
11 Pro:188g
Xは持ちやすい。上下が広がったので、視野角も拡大されて情報量が増えた。
Xsmaxは見やすい。ただ、携帯する端末ではない。デカすぎる。なんだこれは
11Proは少し重いけど、及第点といったところ。
画面
iPhone X、Xsmax:Super Retina → Super Retina XDR
素人目に見ると全くわからないが、有機ELの黒の美しさを引き立てるものとなっている。
Truetoneがなくても比較的見やすい液晶に進化した。そもそもRetina自体が綺麗すぎるので、最初は違和感もあったが慣れればその違和感は消えた
(輝度最大で目視、壁紙は純正のブラックを使用し、ホーム画面を初期レイアウトで確認。)
ハンズオンを通じて、感じた感想。
iPhone X
新時代の幕開けってことで発表されたiPhone。初期ロットは、欠陥レベルの不良が目立ち、発売開始一年でディスコンになり、後継モデルのiPhoneXRは今も格安SIM機やエントリーモデルとしてバカ売れ中と不憫な運命をたどるが、今のApple製品のラインナップを変革した「10年目のiPhone」。多くのウェブ開発者を泣かすのでは?と危惧されたが、幸いにも画面の横幅は375px基準であったため、なんとかなった(高さは増えたので大変だが…)
また、3.5mm変換アダプタが付則した最後のiPhone。また、モデル名に「10周年」という意味合いを込めて「X」を使用した点は個人的にかっこよすぎてシビれた。
iPhone XsMax
2018年に発売されたiPhone Xs。基本的にはマイナーアップデートの位置付けではあるが、カメラ機能の強化、SoCの刷新、実行メモリ(RAM)の増加、そしてeSIM対応と各種抜かりないアップデートが行われた。
そして、新モデル「Max」の発表。当初は「Max」のダサさに辟易していたがよくよく考えると僕はデザイナーでもなんでもないので、ダサさに気を使う必要もないのだ。
少し間をおいて、昨年購入。バッテリーの持ちはピカイチ。ただ、感覚的にはiPadを携帯している気分になる。それほどデカイのだ。
片手で200gを超えるものを持つ恐怖感。しかも値段もMax。256GBで15万円。MBPの13インチの下位グレード買ってもお釣りが出る。
ただ、出先での動画鑑賞やコンテンツ視聴(特に電子書籍等の閲覧)に対するUX(ユーザーによる体験、満足度を指す)は爆上がりした。読みやすい。さらに情報表示領域も大きいので、ブログなんかもサクサク読める。
もちろん、デメリットもある。
バッテリーの劣化や熱暴走がひどかった。さらに、ケース未装着時に本体を落としてしまった際の絶望感といえば、もう。
美しいステンレスフレームは傷がついた瞬間にその価値を無くしてしまう。今はコンテンツ確認用端末としてesimで運用している。ゲームはこちらに移してあるので、今後はゲーム専用となるだろう。
iPhone 11 Pro
初めてiPhoneシリーズで「Pro」を冠するモデル。つまるところ、先述の「XS」シリーズでハイエンドモデルに「S」を冠する風潮がなくなったという解釈すらできる。今までのiPhoneとの決別であると僕は読んでいる。重くなった本体、3Dtouchの廃止による操作の変更。ディスコンされた要素もかなり多かったが、やはり主力はカメラのアップデートだ。
カメラは2眼から3眼へ。タピオカカメラや集合体恐怖症殺しと名付けられてブーイングが絶えなかったデザインではあるが、SNSでカメラ性能を絶賛する投稿が拡散されるやいなや、評価は一変。
今までのiPhoneは夜景の撮影が難しく、Android製スマホに軍配が上がる結果となった。
しかし、今回のアップデートにより、ようやく戦えるレベルまでのし上がってきている。
さらに、超広角撮影も可能になった。レンズ間の切り替えがかなりスムーズになったため、個人的に動画をとる目的ならものすごい進化を遂げたモデルではないだろうか?
さらに、重量こそ増加したもののバッテリー時駆動時間は飛躍的に伸びた。
公式では、iPhoneXSより4時間長い駆動と歌っているが、それ以上持っている。バケモノだ。
感覚的に、朝フル充電で1日携帯しても50%程度は残っているといった感じだ。Proの名は伊達ではないということを知らしめた。
また、このモデルのすごい点はもう一つある。
インナーカメラが700万画素から1200万画素にアップデートされた。
これにより、インカメで超広角カメラ・スローモーションセルフィー、通称スローフィーが使用可能になり画質が向上した。今まではどうしても画質の荒さが目立っていたので、このアップデートは大変ありがたい。
各機種ごとのまとめ
iPhone X
- Appleが示した、「これからの未来を示す、スマートフォン」
- 初期不良等もあったが、コンテンツ幅の増加などユーザーにとっての体験を一変させた
- ハイエンドモデルの一年ディスコン説を打ち立てたモデル。
iPhone XS Max
- Xから確実な進化を遂げたモデル。
- マイナーチェンジというより、ビッグチェンジ?
- コスパの悪さが露呈してしまった
iPhone 11 Pro
- XやXSでの失敗を活かしたマストバイモデル。
- 3Dtouchのディスコンなど廃止要素も少々。しかし、デイリーユースでの完成度を高めた。
- カメラが強い
高い、ぼったくりだ、なんて言われるiPhoneだが、近年の進化はめまぐるしいものとなっている。
さらに、Proと無印で差別化したことにより、ハイエンドとミドルエンドを差別化した点も個人的には好印象だ。
カメラの画質を突き詰めるのであれば、それこそAndoridスマホなのだが、デイリユースでかつ、操作も簡単なiPhoneの方が個人的にはユーザーエクスペリエンス(UX)の向上にも役立つと考えている。
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